1月 28 2012
お世話になった古巣の会社が希望退職100人…募集 (2717投稿)
ワタクシが大学を卒業して、その後、自動車業界で独立起業するまで数年の間お世話になった会社が地元名古屋が本社のスーパー「ヤマナカ」。
ワタクシの入社当時は衣食住の総合小売業を目指して事業の多角化に邁進していたころだったと思います。
地元の競合であった「ユニー」も「ユーストア」というスーパーのほかに、「ユーホーム」というホームセンターと「ラフォックス」というアパレルの業態開発を進めていました。
もともとの食品スーパーから、アパレルの「エスポ」、そして住生活関連としてホームセンター事業を「カインズホーム」のブランドで展開し始めたところでした。
そのホームセンター事業は後に「カインズホーム」が独自ブランドの「ヤマナカホームセンター」となり、そして愛知と三重で4店舗体制となったところから縮小。ワタクシが退職後、数年でホームセンター事業自体から撤退していました。
ですから、ワタクシがお世話になったお店はすでにこの世界からは消え去ってしまっていますが…。栄枯盛衰の激しい流通業とはいえ、やはりさびしいものです。
そんな「ヤマナカ」に新卒で入社したワタクシが配属された先がまだ”カインズ”のブランドの頃のホームセンター事業部でした。
そこで6年ほどお世話になって、そこで社会人としての基礎を学ばせていただきました。ホームセンターですから実に様々な部門があります。園芸から日用雑貨、ペット用品、カー用品、電化製品、インテリア用品、工具や金物類など様々な部門に携わらせていただきました。時計の電池交換や自転車のパンク修理や整備、インテリア用品の採寸などの技術的なことは無論、売り場つくり、在庫管理、係数知識、発注から物流の流れ、伝票などの帳票類の知識、シーズン制を考慮した売り場計画と商品知識など、店舗・部門のスタッフのマネジメントなど流通業のイロハを短期間のうちに学ばせていただくことができました。
ほとんど無目的の社会人1年生だったのですが、振り返れば僅か数年でとても多くの知識を得ることができました。
そんなご恩のある「ヤマナカ」ですが、今日の日経新聞の名古屋エリアの経済欄に記事が出ていました。
『希望退職100人募集
~ヤマナカ 今期最終赤字17億円』
ヤマナカのWEBサイトを見てみると以下の発表が出ていました。
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各 位
会 社 名:株式会社 ヤマナカ
代表者名 :代表取締役社長 中 野 義 久
(コード番号:8190 名証第2部)
問い合せ先:取締役常務執行役員 平 山 逸 美
(電話番号:052-310-0022)
希望退職者募集に関するお知らせ
当社は、平成24年1月27日開催の取締役会において、希望退職者を募集することを下記のとおり決議いたしましたので、お知らせいたします。
記
1.希望退職者募集の理由
当社は、本日別途開示いたしました「経営刷新策の策定に関するお知らせ」に記載のとおり、経営基盤再構築のために経営刷新策を策定、実施することといたしました。
その一環として当社の収益状況に見合う適正な人員体制の実現と生産性向上を図ることが急務であると判断し、希望退職者を募集するものであります。
2.希望退職者募集の概要
(1) 募集対象者 平成24年4月1日現在 満40歳以上58歳以下の正社員
(2) 募集人数 100名程度
(3) 募集期間 平成24年3月10日から平成24年3月17日まで
(4) 退職日 平成24年4月20日
(5) 優遇措置 通常の退職金のほかに特別加算金を支給する。また、希望者に
対しては再就職支援サービスを提供する。
※ 希望退職に関わる詳細につきましては、今後労働組合と調整の上、決定してまいります。
3.今後の見通し
希望退職者が募集人数に達した場合、特別加算金等の費用は約8億円を見込んでおり、本日別途開示いたしました「業績予想の修正、特別損益の発生見込み及び配当予想の修正に関するお知らせ」に織り込んでおります。
以上
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古巣の会社の業績は卒業したとはいえ気になるもの。ただでさえ合従連衡、吸収・合併・廃業といった浮き沈みが激しい業界です。(中古車業界はそれに輪をかけて激しいですが…)
今もお世話になった諸先輩方も店長をされていたりしますし、当時のワタクシの同期や後輩が商品部のバイヤーなど中堅幹部として働いていますので、ぜひ頑張ってもらいたいものです。
新聞発表によれば現在の「フランテ」「フランテ館」「ヤマナカ」「ザ・チャレンジハウス」の4業態の食品販売店モデルを3年後をめどに「フランテ」と「ヤマナカ」の2つに統一していくようです。
ここに出てくる名前の消える予定の「ザ・チャレンジハウス」というディスカウント業態の進展が遅かったことはきっとつらいところだったのではないでしょうか。
世の中はディスカウントと小型フォーマットが流通業のトレンド。アメリカ流通業をみれば、ウォルマートエクスプレスの出店や、ショッピングセンターの中~大商圏型の巨大RSCタイプから近隣商圏向けののNSCタイプへという主役の交代などを見ればわかります。消費の成熟に伴い流通業の形態が変わっていくもの。
その流れに乗るチャンスでしたが、いかんせん、粗利を稼ぐべき衣料品をしっかりと持たない日本型ディスカウント店は低い利益率をオペレーションコストが押し気味であることは「トライアル」などの代表的な会社の利益率を見ていれば感じるところ。そこのあたりの収益力という壁がやはり崩せなかったのでしょうか。
また、PB(プライベートレーベルブランド)やそれに準ずる性格を持つ地方のローカルブランドなどの開発も同業他社よりも遅れてきた感があるようにワタクシの目には映ります。今後はPB比率を現在の8%から15%に引き上げるそうですが、どうしても他社の後塵を拝する結果といわざるを得ません。今後のスーパーのトレンドは一般的な品揃えではなく、安さの品揃えだということ。つまりPBを豊富に持っている店がお客に支持されるお店となることは間違いない!早くそのあたりの手を打っておくべきだったように思われてなりません。
結果論からすると、そもそものチェーンストアがその有利性の最大の原点であるな店舗網を自ら分断し、複数のブランドを構えることで、商品の調達コストやオペレーションなどのコストが増大してしまいました。さらに競合他社に対して大きなアドバンテージといえるほどの強大な戦力を持たない状況下での経営資源の分散は、成長の勢いが衰え始めた瞬間に一気に失速をするという戦力分散の各個撃破される状態に自ら進んで突入していったような結果となってしまったようです。
まぁ、外野から結果論について書くのはまさしく”言うは易し”です。
しかし、ここで思うのは、やはり当事者ではないことがそれを可能にしているという現実。常に客観性を持って、生活者目線でみていると、わが社に足りないものや、わが社の成長戦略の発想が浮かび上がってくるというもの。
ワタクシ自身も常にその部分には気を付けておかなければならない。肝に命じます!
今日はそんなワタクシのお世話になった会社の少し心配なニュースについて書いてみました。
「イオン」から始まった当社のショッピングセンター形態での出店でも「ヤマナカ」ともご縁があればなと思ったりします…。
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